KEEP PLAYING 3

こちらのブログもごぶさたになっていますが、2022年7月現在、いまだコロナウィルスは猛威を振るっておりライブなどのイベントも難しい状況です。
ですので当然スケジュールなどの告知も更新されないままで特にニュースもない状態が続いていました。

そんな中、自宅で練習かYOUTUBEライブで配信か、などの生活を送っていましたが、その間に作った曲を音源化しようと制作していた中で、やっぱり出来上がったら公開したいと思いまして、4曲入りミニアルバムとして「KEEP PLAYING 3」をリリースすることにしました。

今回はジャケットも自分で描きましたw
制作も、前作同様にひとりで、ピアノ、キーボード、シンセ、アコーディオンを弾いてベースも弾いてw作っています。


きっかけとなったのは、チェコスロバキア出身の絵本作家ピーター・シスの絵。

練馬区美術館での展覧会を観に行って、それがすごくよくて画集や絵本を買いまして、その中のこの一枚の絵から受けたイメージで描いた1曲が最初でした。
今作に収録した「自由への逃走」という曲です。
興味がある方はぜひ調べてみてほしいのですが、その出自や背景などからくる作品のメッセージや世界観が素晴らしかったです。


「kEEP PLAYING 3」とタイトルを付けているので今回もコンセプトは前作同様ですが、いわゆるチップチューンというジャンルの音楽ではありません。
※チップチューンというのは、ゲーム機の音源を使って作る音楽のジャンル(かなり簡単に説明しました、こちらも興味あれば調べてください)

僕のアルバムではファミコンやMSX、メガドライブなどのゲーム機やホビーパソコンのPSG音源を使っているのですが、それだけということはなくピアノやアコーディオン、ベース他いろいろな生楽器のアンサンブルの中でそういった「チップシンセ」を使っています。
これは、特別なこだわりとかではなくて、単にそういった昔のハードに積まれていた音源チップの音が「シンセサイザーとして」いい音だと思っていて、それをあくまで普通に楽器として使っているだけのつもりです。もちろん敢えてゲームっぽい音とかレトロゲームハードを想起させるようなこともしてはいますが。


1作目はピアノトリオでレコーディングしたものにあとから生演奏のチップシンセをダビングして、2作目はもうコロナ禍で人と演奏するのが難しかったのでひとりで多重録音で、そういった音を取り入れて制作しました。
今回も同様ですが、少し変わった点はコロナ禍の中であたらめて覚えようと勉強したアナログシンセのMS-20とARP ODDYSEYも結構使っているところです。

今回の使用機材は、オルガンやエレピなどはハモンドのSK1、ドラムはTR909エミュのプラグインを使っています。そこにMS-20、ARP ODDYSEY、PSG音源のAY3、ファミコン音源のHApiNES L、メガドライブのFM音源MEGAfm、Waldorfのウェーブテーブルシンセblofeld、KORGのFMシンセ707などを使って制作しました。

他には、過去に作った曲で「RUSH !!!」というFM音源のゲーム音楽風な楽曲を、上記のアナログシンセなどでリメイク。

「煙雲の果て」というツイキャスしながら作った曲(曲名はそのときの視聴者さんたちと一緒に決めました)で、これは前作の「蒼天の彼方」という曲のアンサーソング?というか、要は似たような曲のバリエーション的なものを作りたくて書いた曲。蒼天の彼方よりは憂いのある物憂げな雰囲気を出したくて作りました。これはメガドライブ音源のMEGAfmをメインにフィーチャーした16bitマシン風な楽曲になっています。

もう一曲は、こちらもピーター・シスの絵本「飛行士と星の王子様」の世界観から着想を得た曲で「蒼い世界」


ピーター・シスの原画展で一番印象に残ったのが、とにかく「青」が綺麗だったということ、これは画集や絵本からではわからないのですが、原画の青の発色のよさが本当にきれいで素晴らしかったです。

楽曲は少し民族音楽風なモチーフを、そっちよりにせずにシンセをメインにしてアレンジ。ここではblofeldとアナログシンセをたくさん使って、そのうえでアコーディオンでメインのメロディーを演奏しました。



現在、最終調整をしているところですので、近日中には公開できると思います。
いつも通りにBandcampとBOOTHでダウンロード販売と、物理メディアを希望する方向けにCDRの通販も予定しています。(サブスクは未定です)


ひとりで作った4曲入りミニアルバムですが、自分ではかなり気に入っている自信作です。ぜひみなさまに聴いてもらえたらと思っていますので、リリースしたらチェックしてください!


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